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キャンディス未公開インタビュー

――曲作りはどのように行なったのですか?

キャンディス: 「ウェルカム・トゥ・ザ・リアル・ワールド」は私のベストフレンドと彼女が当時付き合っていたボーイフレンドの話なの。大人になり切れていなくて、だからふたりを見ていると、“もしも〜し! リアル・ワールドへようこそ! そろそろ成長しなさいよ〜!”…って突っ込みを入れたくなってね(笑)。そういうストーリー・ラインをステイシー達に持っていって、それを元に出来たのが、あの曲だったの。

――いま「ウェルカム・トゥ・ザ・リアル・ワールド」の歌詞について話してくれましたが、その他はどんな内容なのですか? 21歳の女性の日記のような感じですか? それとも、もっと世間に何かを訴えるような内容ですか?

キャンディス: 日記を書くのは大・大・大好きで、ずっと前から書き続けていて、もう何冊も溜まっているのよ! 普段からその中に、思いついたことをどんどん書いているの。単なる落書きみたいなノンセンスなものだったりすることも多いけれど、とにかくその時々に思ったことや感じたことを、バーッと書いているの。書くだけ書いて、読み返すこともなかったりする場合もあるけれど、そうやって日記に思いを書き連ねると、気持ちがすっきりして、精神的にも凄く良いのよね。

それで曲作りの場合は、その落書きを拾って、それで歌詞を書くことも、時々はあるけれど、でもそれよりも、“さぁ曲を書こう!”と書き始めることの方が多いかしらね。最初はメロディーにならないようなもの、ちょっとしたリズム・パートだったりビートだったり短いラインだったり、ちょっとしたタイトルだったりする場合もあるけれど、とにかく“これを何とか1曲に仕上げよう”と思いながら、そういうアイディアを書き連ねていって、そこから曲として育っていく場合が多いわね。

――そうすると、単なるナンセンスな内容の落書きの方は、心をすっきりさせる為の、セラピーみたいな感覚で書いている感じなのでしょうか?

キャンディス: えぇ、とってもとってもセラピーの作用があるわね。凄くパーソナルなことを記録する場合もあるけれど、そういうのは凄くセラピーになるのよ。書いていて凄く辛い場合もあるけれど、でも書き終えると凄くすっきりするの。でも曲の中に、自分の思いだけではなく、他の人達が経験していることを綴るのも好きなの。さっき言った「ウェルカム・トゥ・ザ・リアル・ワールド」はそのパターンだけれど。自分以外の人のことを歌った曲も、書いていて楽しいし、ライヴで歌うのも気持ち良いのよね。時にはね、自分ではない他の誰かになり切ることも、とても素敵だったりするからね。とにかく色々な感情を書いて歌うのが、私は大好きなの。だから歌詞はね、自分の思いを綴ったものか、周りの人の経験を綴ったものが殆どなのよ。

――聴き手が自分の思いや経験と重ね合わせて聴ける曲って、最高だと思います。

キャンディス: でしょう! それが音楽の一番素晴らしい点じゃないかしら。でもね、みんながみんな、あるひとつの曲に共鳴できるわけではないから、全員に“あの曲、最高!”…と思われなくても良いのよね。それよりも、それぞれがそれぞれに共感できる曲が、そのアルバムに収録されていれば、とても素敵なことだと思っているの。感じ方は人それぞれだし、それが自然だと思っているからね。その中で私の役割は、その時々に自分が心底感じたことや経験したことを、歌詞の中に綴ることだと思っているの。そうして聴き手に共鳴して貰えれば、喜びを感じて貰えれば、私としてはもう最高の気分よ。

インタビュー/対訳:永田 由美子氏